包括的の言い換え語のおすすめは?ビジネスやカジュアルに使える類義語のまとめ!
本記事では、「包括的」の言い換え語・同義語(類義語)を解説します。
- ビジネスで使えるきっちりした類語
- 友達同士でカジュアルで使える類語
に分けていくつかのアイデアをまとめました。
また、カタカナ・英語でかっこよく言い換えたい場合のワードもいくつか紹介します。
実際に使われているワードばかりです。ぜひ参考にしてください。
「包括的」とは? そもそもどんな意味か?
まずは「包括的」とはどんな意味なのかをおさらいします。
すでに意味をご存知の方は、次の項目まで飛ばしていただき大丈夫です。
意味
まず意味は以下のとおりです。
全体をまとめているさま。
—
含まれるすべてを同じとみなした上でまとめた状態や概念。
—
あるものが特定の共通点があるグループに含まれること
意味を全て見る
- 要素の大小や価値の有無の違いに関わらずすべてを網羅して、幅広く全体をまとめている様を意味する。
- 多くのことを1つにまとめること。
- 全部をひとまとめにして、という意味。
- すべてをひっくるめた物事のことです
例文
つづいて、「包括的」を用いた例文を紹介します。
包括的なアドバイスを行う。包括的な応対を心掛ける。包括的な話をする。
この男の反世間的思想や世の中を包括的に捉える大胆さに目を瞠った。
例文を全て見る
- 社会的マイノリティも包括的に生活を送ることができる社会ができるといい。
- 乳製品や乳業に関係する飼料、飼育法、遺伝子組換え、栄養分析など、包括的にテーマを研究する。
- 包括的な議論によって、柔軟性のある計画を立てることができた。色々な事情を抱えた家庭を包括的な支援によって改善させる。
- 今回の取り組みにおいて彼の役割は、包括的に考えて指揮を取る立場です。
- 今度災害にあった○○県に対し、××総理大臣は、包括的な支援体制をを約束した。
- 地域の特性を包括的にとらえたら、もっと新しいアイディアが出てくるような気がします
- 学校で学ぶ教科である理科は物理や科学、地学などを含んだ包括的な言葉である。
注意点(違和感のある、または失礼な使い方)
この言葉を使ううえでの注意点は以下のとおりです。違和感のある使い方にならぬよう注意しましょう。
類似した言葉として総括的がある。
—
実体のある物だけでなく、事象・概念など幅広く使う。
—
全部ひっくるめて扱うさまに用いられる。
注意点を全て見る
- 包括的と包括するでは、すでに含まれているか、これから含むかの微妙な違いがあると思います。
- 全体をまとめていない場合にこの表現を使用してはいけません。
- 「みんなの意見を包括的にまとめて一つの案ができた」など、すべてを一つの事象にまとめてしまう使い方になってしまうと、本来の意味とは少々矛盾した使い方になってしまいます。
- 包んで一つに括るという意味からきている。
- 個々のこまかなことにはこだわらずに、ひとまとめにするという意味があるので、原則として何かを排除する意図は含まれないので注意する必要がある。たとえば「○○国からの入国者に対し、包括的に保護する」と言っているにもかかわらず「女性に対しては保護対象から外す」という場合は、まったく「包括的」ではない。
- 「総合的」と混同する場合もあるため、気を付けたいです。
- 含まれるそれぞれの要素の大小や価値の有無などの違いによらず、同じとみなした上で全てをまとめた状態や概念のこと。
ビジネスで使える丁寧な「包括的」の言い換え語のおすすめ
ビジネスで使えるフォーマルな言い換え語を紹介します。
それぞれ見ていきます。
総合的
まずは、総合的です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
個々の物事を一つにまとめるさま。別々の物事を一つにまとめるさま。 さまざまな事情を加味し、大所高所から判断するさま。 全般的。 全体として。
総括的
2つ目は、総括的です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
全体を一つにまとめるさま。物事の全体を大きな一つの括りとしてまとめて扱うさま。 個々の物事をそれぞれ取り上げるのではなく、総括して扱うさま。
全般的
3つ目は、全般的です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「包括的」はすべての物事をひっくるめることを表しますが、こちらは全体的な傾向や平均的な物事を示すときに適しています
網羅的
4つ目は、網羅的です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
項目全てが成立してなければならないときに使うと、よりひとつひとつが大事にされていて、見られている感じが出ると思います。
統括
5つ目は、統括です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
バラバラのものを1つにまとめることという意味です。バラけてまとまりのなかったものを1つにまとめることを指す。
集約的
6つ目は、集約的です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
いくつかのものごとを整理して一つにまとめあげたさまという意味合いの語で、労働集約的産業などの言い回しにおすすめ。
概括的
7つ目は、概括的です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
物事を大まかにまとめたさまという意味で用いられ、全体を外観できるように大雑把に要約することにおすすめの語。
一体化
8つ目は、一体化です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「包括的」を意訳的に置き換えた言葉です。「ひっくるめる=区別しない」という観点で捉え、すべてを含める場面に適しています
「包括的」のカジュアルな言い換え語のおすすめ
友達同士で使えるようなカジュアルな言い換え語のおすすめを紹介します。
総合的
まずは、総合的です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
とある体系や基準を元に、全体として大きく一つにまとめられているさまという意味で用いられるおすすめの語。
全体的
カジュアルの2つ目は、全体的です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
対象となる範囲の全てを広く捉えて、その多くに当てはまる事柄や傾向を述べ概括する場合などに用いられるおすすめの語。
総括的
つづいて、総括的です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「総括的議案」などといった、物事の全体を大きな一つの括りとしてまとめて扱うさまなどの表現に使用することがおすすめです。
一通り
4つ目は、一通りです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
一応、全体に渡っていること。ひとわたり。あらまし。ふつう。尋常。一通りの苦労ではない。過不足はないが、特に良いわけでもなく、必要とされる形を満たす程度に物事をする意。
ひとまとめに
5つ目は、ひとまとめにです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
複数の物を1つにまとめる時に使う言葉。区別しなくて、一つ括りにすること。一箇所にまとめる事など、一つにすること全般に使える。
ひっくるめて
6つ目は、ひっくるめてです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「包括的」の意味合いは、そのまま引き継がれている。口語的にかなりくだけた表現となるので、文書に使用せず、仲間内の話のなかで使うのがふさわしい。
まとめると
7つ目は、まとめるとです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
話題が散漫になりすぎたときや、多岐にわたり収拾がつかないような場面でいったん落としどころを作りたい時に便利です。
一緒くた
8つ目は、一緒くたです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
こちらは全ての物事をまぜこぜにしていまう行為を示します。分別がなく、個々に対する敬意も尊厳も一切無視するような行為のため、よろしくない場面を示すときに用います。
オールラウンド
9つ目は、オールラウンドです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
ある限られた分野だけではなく、広い範囲の知識があることを表し、普段の生活の中でも全般的にいろいろなことが得意なことをこのように言うことが多い。
「包括的」の横文字・カタカナ英語の言い換え語のおすすめ
最後は横文字・カタカナ英語での言い換え語を紹介します。
こちらはリストのみとなります。
- マクロ
- グロス
- inclusion
- inclusive
- overarching
- comprehensive
- comprehensively
- be wholly dependent upon
かっこよく表現したい際、参考にしてください。
まとめ
以上が「包括的」の言い換え語のおすすめでした。
さまざまな言葉があることがわかりますね。
基本的な意味は同じでも微妙にニュアンスが違ったりもするため、TPOに合わせて言い換え語を使い分けていきましょう。
振り返り用リンク↓
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