時すでに遅しの言い換え語のおすすめは?ビジネスやカジュアルに使える類義語のまとめ!
本記事では、時すでに遅しの言い換え語・同義語(類義語)を解説します。
- ビジネスで使えるきっちりした類語
- 友達同士でカジュアルで使える類語
に分けていくつかのアイデアをまとめました。
また、カタカナ・英語でかっこよく言い換えたい場合のワードもいくつか紹介します。
実際に使われているワードばかりです。ぜひ参考にしてください。
時すでに遅しとは? そもそもどんな意味か?
まずは時すでに遅しとはどんな意味なのかをおさらいします。
すでに意味をご存知の方は、次の項目まで飛ばしていただき大丈夫です。
意味
まず意味は以下のとおりです。
時機を失った、もう修正が効く段階にない、今となっては打つ手がない、手遅れだ、といった意味合いで用いられる定型的な言い回し。
—
なんとかできる時期をもう過ぎてしまい、今からでは変えられない
—
すでに打つ手が存在しない状況のこと。
意味を全て見る
- 何かを思い立って行動しようとしたが、すでにタイミングが遅かった
- 時期を失う、修正が効かない
- 手の施しようがない状態にあることを表します
- 取り組んだり成し遂げたりすべきタイミングを、すでに逃している状態。手遅れ。
例文
つづいて、時すでに遅しを用いた例文を紹介します。
自動車を購入するか迷っていた。今年車検だからだ。だが、時すでに遅し、納車は1年待ちだそうだ。
「時すでに遅し」ということがはっきりとわかるまでは、石にかじりついてでも粘るつもりです。
例文を全て見る
- 近づいてくる足音に気がついてはっとして振り向いたが、時すでに遅しだった。
- これまでの人生で時すでに遅しという瞬間がどれほどあるか数えきれない。
- レポートの提出期限を誤認していたことに気付き、慌てて事務室に持って行ったが、時すでに遅く提出は締め切られていた。
- 今日の試合は大量失点を喫してしまい、終盤で追いつこうとしたが時すでに遅しで敗戦してしまった。
- 今となっては、時すでに遅しといったところだ。こうなったら開き直った方が正しいかもしれない
- ようやく重い腰を上げた頃には、もう時すでに遅しという状況だった。
- この仕事を始める際に、この問題が発生することはわかっていたにも関わらず放置していたため、時すでに遅しの状態だ。
- ヘッドハンティングの誘いをためらっていたところ、時すでに遅しでそのポストは埋まってしまったようだ。
注意点(違和感のある、または失礼な使い方)
この言葉を使ううえでの注意点は以下のとおりです。違和感のある使い方にならぬよう注意しましょう。
やや芝居がかって大仰な響きがあるフレーズなので、文脈に応じて使い分けをするべきです。
—
修正ができる状態にはないということ。
—
打つ手がなく手遅れであるという前提。
注意点を全て見る
- 基本的にネガティブな内容を話すときの言葉なので、ポジティブな表現の際には用いない。
- すでに打つ手がない状態を表しているので、まだ残りの方法がある時点では使われないことに注意。
- このままでも差支えありませんが言い換えることで状況も変わってきます
- 仕事や病気について、この言葉を使うときは、本当に他に方法がないのか調べてみることも大事。
- 時すでに遅しの状態は、挽回できる時期を過ぎていて何も打つ手がない状態のことをいう。ちょっとでも解決策がある場合は使わない。
- 成し遂げて当たり前の事柄であったり、リミットのタイミングが公然と周知されていることに対して用いると、品位を疑われるかも知れません。例)選挙の投票に出向いたが、時すでに遅し。
ビジネスで使える丁寧な時すでに遅しの言い換え語のおすすめ
ビジネスで使えるフォーマルな言い換え語を紹介します。
それぞれ見ていきます。
なす術がもうない
まずは、なす術がもうないです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「なんとかできる時期はもう過ぎていて、今からでは現状を変える方法は見つけられない」という意味合いを伝えたい場合に、言い換え語を使うと良いでしょう。
後の祭り
2つ目は、後の祭りです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「時すでに遅し」はそれ以前に行動を起こすのが遅れたことによって生じた不都合のイメージだが、「後の祭り」はそれ以前に行動を起こすだけ起こし続けたことによってどうにもならなくなったニュアンスがある。
後れを取る
3つ目は、後れを取るです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
タイミングを逃してしまってはいるものの、これから頑張れば取り戻せるという挽回の余地を感じさせる言葉です。
後悔先に立たず
4つ目は、後悔先に立たずです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
何かしてしまった後で悔やんでも、もうすでに取り返しがつかないことという意味で、事前に熟考すべきであるという場合におすすめの語。
匙を投げる
5つ目は、匙を投げるです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「打てる手段がない」意味合いに加えて、当事者がその現状に悲観して作業等を放棄した意味合いを含めている。
手遅れ
6つ目は、手遅れです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
仕方がないけれどあきらめざるを得ない、という状況を表しています。この言葉が出てくるということはもうどうすることもできないということを表現する場面に適しています
打つ手がない
7つ目は、打つ手がないです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
行うべき有効な策がない、もはや何の手段や方法もないという意味で、あらゆるシチュエーションに使えるおすすめの語。
遅きに失する
8つ目は、遅きに失するです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
意味合いにさほどの差はないように感じますが、こちらの方が「間に合わなくて残念無念」という気持ちがやや強いかもしれません。
不可逆
9つ目は、不可逆です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「逆にできない」→「現状と以前の状態とを逆にできない」→「元に戻せない」というニュアンスでは、元のワードと似た意味合いを持つ。
覆水盆にかえらず
10個目は覆水盆にかえらずです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
一度起きたことは元に戻すことができないことを意味することわざで、一度起きてしまったことはどうにもならないの意味でおすすめ。
時すでに遅しのカジュアルな言い換え語のおすすめ
友達同士で使えるようなカジュアルな言い換え語のおすすめを紹介します。
あとの祭り
まずは、あとの祭りです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
時機を逸してしまい、後悔の気持ちがあることを指す。あの時、ああしていれば良かったと悔やんでいる時におすすめ。
タイミングを逃す
カジュアルの2つ目は、タイミングを逃すです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
日常的な会話のなかで汎用的に用いられる表現です。事実が客観的に伝えられるということ以外に、特に感情的なニュアンスは含まれません。
どうしようもない
つづいて、どうしようもないです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「打つ手がない」ことを簡略的に表した表現。「今まで失敗続きだったので、今更どうしようもない」のような使い方をする。
どうにもならない
4つ目は、どうにもならないです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
仕方が無いこと、仕様がないこと、手段や方法が見つからないこと。
もう遅い
5つ目は、もう遅いです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
今となっては、取り返しがつかないという意味になる。もっと早く決断していれば良かったのに、今ではもう間に合わない時におすすめ。
間に合わない
6つ目は、間に合わないです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「時すでに遅し」は時間が基準点を過ぎていったニュアンスだが、「間に合わない(間に合わなかった)」は人間が基準点に遅れたニュアンスに聞こえる。
後の祭り
7つ目は、後の祭りです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
もう手の施しようがなく、じたばたしても始まらない。その事実をすでに受け入れている、ある種の諦念のようなものを感じさせる言葉です。
時すでに遅し
8つ目は、時すでに遅しです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
解決策を実施するには時期的に遅すぎて、これ以上状況が良くならないときに使う。
取り返しがつかない
9つ目は、取り返しがつかないです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
元通りに戻する、初めからやり直す、失ったものを取り戻す、といったことが不可能であるさまをあらわすのにおすすめ。
手遅れ
10個目は、手遅れです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
病気やけがなどの手当や事件の直後の処置や処理など、すぐに行わなければならなかったようなものの時機を逸した場合におすすめ。
時すでに遅しの横文字・カタカナ英語の言い換え語のおすすめ
最後は横文字・カタカナ英語での言い換え語を紹介します。
こちらはリストのみとなります。
- ギブアップ
- エンド
- デス
- ワールズエンド
- フィニッシュ
- it’s too late
- be too far gone
- irreversible too late
- It is no use crying over spilt milk
- too late
かっこよく表現したい際、参考にしてください。
まとめ
以上が時すでに遅しの言い換え語のおすすめでした。
さまざまな言葉があることがわかりますね。
基本的な意味は同じでも微妙にニュアンスが違ったりもするため、TPOに合わせて言い換え語を使い分けていきましょう。
振り返り用リンク↓
コメント