作用機序の言い換え語のおすすめは?ビジネスやカジュアルに使える類義語のまとめ!
本記事では、作用機序の言い換え語・同義語(類義語)を解説します。
- ビジネスで使えるきっちりした類語
- 友達同士でカジュアルで使える類語
に分けていくつかのアイデアをまとめました。
また、カタカナ・英語でかっこよく言い換えたい場合のワードもいくつか紹介します。
実際に使われているワードばかりです。ぜひ参考にしてください。
作用機序とは? そもそもどんな意味か?
まずは作用機序とはどんな意味なのかをおさらいします。
すでに意味をご存知の方は、次の項目まで飛ばしていただき大丈夫です。
意味
まず意味は以下のとおりです。
物質や物事が、ある結果に繋がるまでの過程のこと。
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薬が治療効果を及ぼす仕組みのこと。
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薬剤がその薬理学的効果を発揮するための特異的な生化学的相互作用。
意味を全て見る
- 薬物が生体になんらかの効果を与える仕組み、メカニズム
- 薬物が生体に作用を及ぼす仕組み
例文
つづいて、作用機序を用いた例文を紹介します。
この解熱鎮痛剤の作用機序を知ることで、副作用や飲み合わせを予測することができる。
新しい薬を開発した。そこで、この薬品の作用機序を詳しくしりたい。
例文を全て見る
- 現代の医学をもってしても、作用機序が明らかになっていないものもある。
- 生物毒というものは作用機序によって、大きく4つの種類に分けられている。
- 作用機序では大抵、薬剤が結合する酵素あるいは受容体といった特定の分子標的について言及される。
- 作用機序という言葉は薬理学の専門用語なので、門外漢の人には難しい単語です。
- 作用機序がよく知られているのはアスピリンである。一方、まだ作用機序が不明な薬剤がたくさんある。
- この作用機序に従えば、治療が効果的に進められる方法も見いだせると思います
- 亜硝酸化合物が生体の血管を拡張させて高血圧を改善する作用機序については、かなり解明されています。
注意点(違和感のある、または失礼な使い方)
この言葉を使ううえでの注意点は以下のとおりです。違和感のある使い方にならぬよう注意しましょう。
通常は薬剤のみに対して使用される。
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学術論文や専門書などでよく耳にするフレーズなので、専門知識のない人との会話の中で使用すると伝わりにくい場合がある。
—
薬物が生体に作用を現す仕組みに用いる。
注意点を全て見る
- 薬が治療効果を及ぼす仕組みではない場合にこの表現を使用してはいけません。
- 薬理学の専門用語なので、専門家以外の人には丁寧に説明する必要があります。
- どの患者が治療に反応する可能性が高いか、治療の恩恵を受けるかどうかを判断することができる時に使用されます。
- 専門的な用語で、言い換えのバリエーションは多くありません
ビジネスで使える丁寧な作用機序の言い換え語のおすすめ
ビジネスで使えるフォーマルな言い換え語を紹介します。
それぞれ見ていきます。
メカニズム
まずは、メカニズムです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
ものごとの仕組みや機構。機械の装置。 しかけ。 メカ。「薬剤作用のメカニズム」のように使う。
影響
2つ目は、影響です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
原因と結果の因果関係が説明できる場合は作用機序と表現できますが、薬物が生体に作用を及ぼす仕組みが曖昧な場合は影響という表現になります。影響は漠然としたニュアンスで、因果関係を表現する場合に使えます。
化学反応
3つ目は、化学反応です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
本来の意味は“複数の物質が反応して異なる物質を生成すること”ですが、化合することをこのように言い換えてしまう場面があり、正確な言い換えとは言いきれません。難しいことが起きている場面で雰囲気だけを表現する時に用いられます
過程
4つ目は、過程です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
作用機序に比べると、過程というシンプルな単語なので意味の範囲が広くなってしまう。「~までの過程」と使うことでより意味を近づけられる。
機構
5つ目は、機構です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
ものが組み立てられている、しくみという意味合いの語で、諸部分が互いに関連して働く仕組みに使うのがおすすめ。
及ぼす
6つ目は、及ぼすです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「感化を及ぼす」などといった、及んだ状態にする、ある作用・影響などが達するようにすることの表現に使用する。
作用機構
7つ目は、作用機構です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
作用機序の英語であるmode of action の別訳である作用機構という言葉で置き換えることによって、訳語のバリエーションを増やすことができます。
作用原理
8つ目は、作用原理です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
作用機序は薬剤用語ですが作用原理は、哲学や数学用語になります。それ自身は他に依存しない根本的、根源的なものを指すときに使用します。
作用様式
9つ目は、作用様式です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
作用機序の英語にあたるmode of action を、薬理学の用語にとどまらず、より広い文脈で使用したい場合におすすめの訳語が作用様式です。
仕掛
10個目は仕掛です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
作りこしらえた装置、目的のために巧みに工夫されたもの、働きかけること、その「しかた」という意味で用いられるおすすめの語。
作用機序のカジュアルな言い換え語のおすすめ
友達同士で使えるようなカジュアルな言い換え語のおすすめを紹介します。
からくり
まずは、からくりです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
仕組み、システム全般、精密な細工や仕掛けによっていろいろなものを動かすことという意味で用いられるおすすめの語。
しくみ
カジュアルの2つ目は、しくみです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
物事の組み立て、うまく運ぶために工夫された計画という意味合いの語で、構造や機構という意味で使うのがおすすめ。
システム
つづいて、システムです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
組織の構造、運営、機能を表現するニュアンス。作用機序が有機的な動きを表現するのに対して、システムは無機的な動きの表現をする場合に使えます。
プロセス
4つ目は、プロセスです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
かなり意味が幅広く取れてしまう。日常会話の中では、厳密に言葉選びをしなくてもなんとなく伝われば良い場合が多いのでそういったときに使う。
メカニズム
5つ目は、メカニズムです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
機械的なイメージが少しある。流れるイメージよりも、一つ一つ歯車が動いていくような、ぶつ切りになったものがつながっていくイメージがある。
影響
6つ目は、影響です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「環境に影響を及ばす」などといった、物事の力や作用が他のものにまで及ぶこと、その結果の表現に使用する。
効き目
7つ目は、効き目です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
単純に投薬後の変化を言い表す時に適しており、誰にでも分かりやすく易しい言葉です。幅広い層に向けてお話する場面に対応した言い換えです
効能
8つ目は、効能です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
薬や医薬品などの効果や効き目を言い表す場面に適した言い換えになります。有効性とも言い換えることができて、効果を言い表す時に便利です
作用
9つ目は、作用です。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「作用」は他のものに力を及ぼして影響を与えることを指す言葉。「作用機序」と異なり薬以外にも使用される。
仕掛け
10個目は、仕掛けです。
意味やニュアンスの違いは以下のとおり。
「しかけ」とはある目的を実現しようと画策し、働きかけること、やりかけのことを意味するため、作用機序のように判断することは指しません。なにかに対して、こちらから働きかける、行為をしむける、積極的に働きかける時に使用します。
作用機序の横文字・カタカナ英語の言い換え語のおすすめ
最後は横文字・カタカナ英語での言い換え語を紹介します。
こちらはリストのみとなります。
- プロセス
- メカニズム
- ケミストリー
- ジミック
- システム
- デバイス
- メタボリズム
- トリック
- mechanism of action
- mode of action
かっこよく表現したい際、参考にしてください。
まとめ
以上が作用機序の言い換え語のおすすめでした。
さまざまな言葉があることがわかりますね。
基本的な意味は同じでも微妙にニュアンスが違ったりもするため、TPOに合わせて言い換え語を使い分けていきましょう。
振り返り用リンク↓
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